フェアトレード/社会的責任投資

フェアトレードや社会的責任投資って、すばらしいなって思います。

フェアトレードはたとえば、ブラジルのコーヒー豆を買うときに、あえて割高の無農薬豆を買うことです。ブラジルの農家がちゃんと生きていけるように、そのコストをお客が支払うわけです。社会的責任投資は一般に、社会的に良いことをしている企業の株を買うこと(エコファンドなど)、です。

これらは、社会に貢献しようと考える消費者の意識を頼みの綱とした商売のあり方だろうと思います。

ただ、この考え方を商店街運営に援用しようというのは、ちょっと違うと思います。



「地域社会に貢献しよう」「地元に協力しよう」と考える消費者の、地域を守ろうとする意識の高まりが、商店街を再生させ、商店街の持続性の支柱になる、とする考え方です。地元の商店街で買おう、という地域住民の支援が、商店街を活気づかせるのだ、と。

ただ、これはひとことで言えば、「地元に商店街がなくなったら困る。だから支援する」かもしれません。で、わたしは、なくなったら困るから支援されるような商店街は、なくなってもかまわないと思っています。

なんとなく、こんな状況を思い浮かべます。
同じ町内にいる、あの医者はあまり腕が良くないが、近くには他に医者もいないし、まあ、あの医者で我慢しておくか……。あの医者は腕が良くないが、代わりがいないので、「いなくなったら困る」。

そんなふうに考えている消費者が、思い浮かんでしまいます。

本来は、こうありたいです。
あの医者は腕が良い。ぜひとも、あの医者に掛かりたい。

商店街も同様です。
「なくなったら困る」で地域に支えられるようでは、先は見えています。
「今日も、あの商店街に行きたいな」と思ってもらえるような、魅力的で、お客さんの日常にちょっとの彩りを添えるような商店街が、元気のある良い商店街です。

そしてひとは、いつも「社会貢献したい」と考えているわけではきっとありません。どちらかというと「たまには社会貢献でもするか」が、ふつうです。

フェアトレードや社会的責任投資は、すばらしいシステムです。でも、どこまでいっても、本来の商売からすこし外れた、例外だと思います。
ひとの「社会貢献でもするか」という、ちょっと気の利いた「気まぐれ」に支えられた、ある意味で危ういシステムかもしれません。

よってその考え方を、商店街全体の再生の頼みにするのは、ちょっと違うと思います。
もしも地元のお客さんの支援をいただけたらうれしいな、と考えておくのがいいと思います。
順番としては、まず、商店街自身が内側から変わる、です。
中延商店街は、そのためにがんばっています。

(生意気を書きました。もうちょっと考えてみます。)
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by nakanobuskip | 2006-12-19 18:28 | 日記
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